ABOUTBOTAFESとは
「植木カルチャー」
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「フェス」自然とともにおもしろく生きる
植物由来なフェスティバル
植木産業多様なカルチャーとのコラボによる植木産業の革新
大阪にありながら、豊かな自然を感じられる池田市。中でも都心にもっとも近い田舎といわれている細河地域は、室町時代からの歴史を持つ植木の産地です。
多様な発展を遂げてきた植木産業ですが、生活様式の変化や後継者不足から生産力が低下し、厳しい状況にたたされています。
故郷を未来へ引き継ぐために、500年前から脈々と受け継がれてきた確かな技術と誇りに敬意を払いつつ、音楽・アート・ファッション・フード・デザインなど人々の衣食住を取り巻く様々なカルチャーとの共生・コラボレーションによって「植木」の新しい可能性を切り拓きます。
アート人間讃歌の復活と持続・進化
「祭り」の根源を考えるとき、それはかつては神様を称えるための神事だったかもしれません。時代とともにその姿は少しずつ形式や目的を変え、消滅したものも多くあります。ただ、消滅していったものを含め記憶として残る「祭り」には、人の温かさや活気に満ちた姿、久しぶりの友人に再会したときの懐かしさ、甘酸っぱい恋の記憶など、人間の根幹にとって大切な感情があり、文化の継承やさまざまなカルチャーが終結するおもしろさ・喜びがありました。そして、その中心には必ずシンボル(やぐら・ステージ)があり、そこには表現者が立って、その表現のもとに人々が集い共感や喜びを得ていました。
祭りというものの起源はさておき、過去からの継承も含めたうえで、私たちの「祭り」とは、「人と人が生きている今を称え合う人間讃歌の場」と考えます。
ただ生命を維持・継続させることだけでなく、願わくば目的や意志をもって、おもしろさや喜びを感じて生きたい。その願いを実現させる手段のひとつとして私たちの「祭り」は存在します。そして同時に、そのおもしろさや喜びを持続・進化させていくしくみを、自然・環境・未来という大きなテーマでとらえて模索し、植物と向き合い続けてきたこの地ならではの表現をしていきます。
かつての「祭り」が神様を讃えるためにはじまったものだとするなら、これから新たに築いていく「祭り」は、人の想いからはじまるのかもしれません。その想いが呼応し、まちを変え、世界を少しずつでも変えていくのだと私たちは信じます。
世界の形が変わり続けるなか、アーティストの表現手段も変化を問われています。今一度、アーティスト自身も表現の根源と向き合うことが大切ではないでしょうか。エンターテイメントが制限されていくことと、世の中の元気が少しずつ失われていることは決して無関係ではないはずです。衣食住と同等に、人間には表現という「心の栄養」が不可欠なのだとあらためて強く感じます。
これからはコミュニケーションの遠隔化がますます進むでしょう。しかし、私たちには、直接触れ、人と人の体温を感じられる「ナマ」の感触こそが大切であり、必要不可欠なものではないでしょうか。
この想いに共鳴してくださるアーティストとともに私たちの「祭り」をつくっていきたいと考えています。
ブース暮らしを取り巻く様々なカルチャーが、植物由来をコンセプトに集結
植物・フード・マーケット・ワークショップの4カテゴリーからなるブース。植物をテーマにした料理や植物素材の商品、植物モチーフの雑貨やワークショップなど、わたしたちの暮らしを取り巻く様々なカルチャーが、植物由来をコンセプトに集います。もとより植物由来の商品を取り扱うお店だけでなく、この機会に新たに植物テーマの商品を開発するお店などもあり、また、店舗間コラボレーションなどで新商品開発や新たな出会い、アイデアの交流などが生まれています。
キッズプロジェクト子どもたちに生涯忘れられない思い出という宝モノを
地元の園芸職人や主婦チームなどが知恵を持ち寄り、子どもたちが学びや気付きを得られる特別な遊びの場を制作します。また、地元小中学校とのコラボレーションで、子どもたちも主体となってフェスをつくる一員となるしくみをつくります。
子どもたちをはじめまちの人々がBOTAFESを通して「生涯忘れられない思い出という宝モノを得ること」。この体験こそが、持続可能な地域活性、延いては世界の未来をつくるための財産ととらえ、地域の人々の地元愛や豊かな感性を育成し、地域にとどまらないまちや世界全体の活性をめざします。
ミライプロジェクト植物と向き合い続けてきた細河から発信するミライプロジェクト
近年、地球環境は目まぐるしく変化しています。酷暑や豪雨災害、台風の頻発などに見られる地球温暖化、深刻化しているプラスチックごみの海洋流出など、未来の地球を考えると環境問題は避けては通れない重要な課題です。
このため、国連において世界の達成目標である「SDGs(持続可能な開発目標)」が掲げられ、国内でも各地域が持つ資源は各地域で活用し循環させ、自立分散型の社会を形成する「地域循環共生圏」という考え方が第5次環境基本計画で示されました。
こうした中、新型コロナウィルス感染症のパンデミックが起き、社会活動の基盤である「つながり」や「コミュニケーション」が断絶され、各種文化活動やイベントも中止に追い込まれました。これら人類が経験したことのない未知の問題に対して、私たちは新たな社会システムの導入や行動変容による新たな生活習慣の獲得をめざしていくべきではないでしょうか。
細河・池田の地には、今世界が進むべき方向に対して先進的モデルを提案できるポテンシャルがたくさんあります。再生可能エネルギーになりうる農業用水路やソーラーシェアリングなども見こめる農地、多様な生物が息づく里山と自然環境、古くは「街道のまち」であったように交通の便の良さ、活発な市民団体の存在など、これらは「地域循環共生圏」でいうところの地域資源であり、重要なファクターです。
これから私たちがめざす社会は、新しいテクノロジーと自然との共生を高度に融合させた自立分散型のまちづくりです。
同時に地域に古くからある技術 、ヒト、モノ、自然、歴史、芸術を最大限有効活用することこそが、BOTAFESが目指す「自然とともに生き、持続可能なミライ」を作る基盤だと考えます。
そして、私たちの選択する行動の一つひとつによって次世代に何を残すかが決まるという事実と責任を、あらためて考える必要があります。BOTAFES未来プロジェクトでは、そうした気づき、学びの場を提供し、「ひとが育ち、まちを育てる」ことを、教育やアートを通じてつくっていきます。生きることのおもしろさや 喜びを持続・進化していけるしくみづくりを、文化的生活と新たなテクノロジーの親和的な融合を、植物と向き合い続けてきた歴史を持つ細河から発信していきます。